・・・・・・「アカシア創業物語」・・・・・・
~昭和30年台の新宿~
戦後からの脱却が徐に始まろうとする時代。
貧しいながら何かを求めて集まってくる若者に、
アカシアを創業した鈴木邦三は
ロールキャべツシチューの満足感を
味合わせてあげたいと考えていた。
ロールキャベツシチューは、
子供のころに
自分の母が手作りしてくれた
ごちそうだった。
豊かな肉と
野菜の味わい、
ボリューム感。
残ったソースだけでもご飯がいっぱい食べられた満足感は
忘れられないものだった。
当時としては大変ハイカラなこの料理は、
母が若い頃
横浜のお屋敷の奥様から
直接教わったとのことであった。
昭和38年「アカシア」を創業し、
母の味ロールキャベツシチューを
どんぶりこ飯とともに提供したところ、
ただちに評判となり爆発的な人気を博した。
邦三が考えていた通り時代が求めていたメニューだった。
これ以降今日まで、
ロールキャベツシチューは
「アカシア」の代表メニューとして
多くの皆様に支持されて続けてきた。
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